アドトラックとラッピングトラックはどこが違うの?
アドトラックとラッピングトラック、どちらも耳にしたことがあるかもしれませんが、その違いがなにか分かりますか?
一見同じように見えますが、実は違いがあるのです。今回はアドトラックとラッピングトラックの違いについてご紹介しましょう。
アドトラック
はじめにアドトラックについてご説明します。
特徴
アドトラックは首都圏の街中でよく見かける、いわゆる広告宣伝カーと呼ばれるものです。トラックをまるごと1台広告でラッピングしてプロモーションを行いながら走行します。広告面が派手で目立つように工夫されているので、歩行者や運転者からの注目を獲得しやすいでしょう。
アドトラックの大きな特徴として、音楽やナレーションを流すことができる音響設備も搭載していること、広告の内側から照明を当てて広告面を光らせることができること、が挙げられます。ただ広告を掲出して走行するだけでなく、光と音を伴って走行するのです。こういった面から、アドトラックは昼夜問わず消費者の視覚・聴覚に訴えることができる移動媒体ということができるでしょう。
車体サイズは軽車両~人気の2t、4t、さらに40fトレーラーまでさまざまあります。さらに広告面も内照明式といって広告を内側から照明を当てて光らせるタイプや、大型ビジョンを積載するビジョンタイプなどPR方法もアドトラック業者所有のトラックによって異なります。
メリット・デメリット
アドトラックのメリットとデメリットを考えてみましょう。
【メリット①】ターゲットに合わせて走行可能
アドトラックは広告を見てもらいたい年齢層の多く集まる場所を狙ってルート設定し、移動しながらプロモーションを行うことができます。そのため短時間でも効率よく訴求率を上げることが可能です。
【メリット②】光と音で注目を集めることができる
近年はスマホを片手に歩く人が多くなっていますが、そのような場合でもアドトラックなら大音量と光を伴ってプロモーションを行うため、道行く人の興味を引くことができます。
【メリット③】全国での走行が可能
アドトラックは地方出張を含めた全国での走行が可能です。またキャラバンのように移動してプロモーションを行うこともできます。同じ広告を使って首都圏だけでなく全国で宣伝することができますし、地域限定のイベントや商品のPRにも向いています。
【メリット④】多ジャンルの広告に向いている
アドトラックが得意とする広告には、アーティストの新譜リリースやライブ告知、映画やテレビ番組の告知、パチンコや美容室・飲食店などの新規オープンや店舗情報、求人情報などが挙げられます。多ジャンルに渡ってPRすることが可能です。
【デメリット①】不快感を与えることがある
アドトラックは宣伝する内容や爆音での走行が消費者に不快感を与えることがあります。特に高収入バイトの求人やキャバクラなどの「夜のお仕事系」の宣伝や、パチンコの宣伝などはあまりいい印象を持たない人が多いようです。
【デメリット②】曜日や気象条件で効果に差が出る
天候・平日か休日か・時間帯などによって歩行者の人数が大きく変わるため、日によって宣伝効果にムラが出てくることです。都心部などある程度の人通りが見込める場所を走行しないと効果が見込めません。地方に行けば行くほど、人口が少なくなるのでコストパフォーマンスが低くなってしまいます。
また予期せぬ工事や事故などによる道路の渋滞によって、設定していた時間内にルートをすべて回ることができない場合も想定されます。
利用用途
アドトラックを利用するのは主に次の業種・内容です。
- アーティスト・アイドルの情報告知
- テレビ番組の告知
- 映画の告知
- DVDリリース
- ゲーム・アニメのイベント
- 高収入バイト・求人情報
- キャバクラなどのナイトスポット
- パチンコの新店・イベント情報
- アミューズメント施設のオープン情報
- 販売促進商品PR
- 観光・旅行・祭の情報
- 野球やサッカーなどスポーツチームのPR
価格
アドトラックの中で最もポピュラーな4t内照明式の価格相場は次の通りです。
3日 | 850,000円 |
7日 | 1,000,000~2,000,000円 |
10日 | 1,450,000円 |
20日 | 2,000,000~2,300,000円 |
30日 | 3,150,000~4,000,000円 |
こちらの価格のほかに、ラッピング費用・デザイン費用などが加わる場合があります。(※業者によっては価格に含まれていることもあります)
大型液晶を荷台に積載している4tLEDビジョントラックの価格相場は次の通りです。
7日 | 2,000,000~3,000,000円 |
14日 | 3,000,000~3,500,000円 |
30日 | 6,000,000~7,000,000円 |
こちらもラッピング費やデザイン費は業者によっては価格に含まれていることもあります。
このようにアドトラックでは内照明式のほうがLEDビジョントラックよりも価格帯が低くなっています。
規制
先ほどデメリットのなかでもご紹介したように、消費者の中には、アドトラックから流れる音楽が騒音と感じたり、公序良俗に反するような広告を掲載して走行しているのを不快に思ったりする人もいます。
消費者全員に受け入れられるアドトラックの運行は難しいかもしれませんが、せめて法律や条例をきちんと理解した上でアドトラックを発注するのが最低限のマナーです。現在施行されているアドトラックに関する規制にはどんなものがあるのでしょうか?
■屋外広告物条例施行規則
東京都ナンバーの車を運行する場合、公益社団法人「東京屋外広告協会」によってアドトラックのデザイン審査を行って不適切な広告を用いていると判断された場合、道路を走行する許可が下りません。
この規則は都内のナンバーを持つ車に対して定めているものなので、他県ナンバーのトラックに対してこの規則は適用されない・・・という抜け穴があるのです。この抜け穴を利用して不法なアドトラックが横行していることが増えているため、新たな条例や規則の制定が検討されています。
■拡声器暴走音規制条例
拡声器暴走音規制条例は各都道府県ごとに制定されていて、名称も自治体ごとに少しずつ異なっていますが、内容はほぼ同じです。
この条例では「暴騒音」を「対象物から10m以上離れた地点で測定した場合、音量が85デシベルを超える音」としていますので、これを超えない音量での走行が求められます。
■道路通行許可申請
アドトラックは広告を用いてプロモーションを行いながら走行するため、道路通行許可申請が必要になります。運行を予定しているエリアを管轄する警察署で手続きを行うことになります。基本的には広告主側で申請を行いますが、業者のなかには代行して取得してくれるところもあります。その場合、申請代行手数料として15,000円ほどかかります。
関連記事:アドトラックに関連する法律・条例と許可申請について
ラッピングトラック
続いてラッピングトラックについてご説明します。
特徴
ラッピングトラックもアドトラックと同様にトラックの荷台部分などを広告でラッピングしています。しかし、ラッピングトラックはどちらかというと、企業で所有して実際に荷物を運ぶようなトラックに広告を掲げているのに対し、アドトラックは広告宣伝目的のみの運行のために荷台部分は空であることがほとんどです。
またラッピングトラックはアドトラックのように内部照明装置がありません。さらに音声やナレーションを放送できるような設備もラッピングトラックにはついていません。
通常荷物を運ぶために走行しているトラックにラッピングを施したものが、ラッピングトラックなのです。
メリット・デメリット
ラッピングトラックのメリットとデメリットを考えてみましょう。
【メリット①】自社トラックが広告塔になる
ラッピングトラックは、企業で所有していていて実際に仕事をしながら走行している車両にラッピングを施すだけで、すぐ移動広告となるので、一石二鳥の効果があります。
【メリット②】長距離移動などで全国PRできる
長距離を移動する貨物トラックにラッピング広告を施せば、全国PRも可能です。
【メリット③】観光・販促・企業PRに最適
ラッピングトラックは全国を走る貨物トラックに地域の観光情報を掲出することで、観光客の誘致を行っている事例があります。また、企業のトラックなら自社製品の販売促進や企業のブランドイメージPRに最適です。
【デメリット①】あまり目立たない
ラッピングトラックは、アドトラックのように光や音を伴いません。そのため消費者の注目を集めるという意味では、効果が劣ります。
【デメリット②】ターゲットに合わせて移動できない
当たり前ですが、ラッピングトラックの目的は宣伝ではありません。あくまでも仕事・業務として荷物を輸送することが目的のため、人通りの多い場所を狙って走行することができません。
利用用途
ラッピングトラックを利用するのは主に次の業種・内容です。
- 販売促進商品PR
- 企業のブランドイメージPR
- 観光・旅行・祭の情報
価格
ラッピングトラックは基本的に自社トラックを業者に預けてラッピングしてもらうことになります。
車体サイズ | 価格相場 |
軽トラック | 200,000円~ |
2tトラック | 300,000円~ |
4tトラック | 500,000円~ |
大型トレーラー | 500,000円~ |
上記はトラック1台をラッピングした場合の価格相場です。ラッピングする面積・範囲や、使用するラッピングシートによっても価格が前後します。
規制
トラックをラッピングすることは車体広告にあたりますので、各自治体の役場に問い合わせを行い、車体広告に関するルールを確認する必要があります。
自治体によっては営利目的でない場合や自家用の広告は、市長の許可なくラッピングできる場合もあります。またラッピングする面積によっても許可が必要な場合とそうでない場合がありますので、各自治体に問い合わせてみましょう。
違いは分かりましたか?
アドトラックとラッピングトラックの違い、分かりましたか?宣伝目的かどうか、内照明設備や音響設備があるかどうか、が大きな違いでしたね。
目立つことを考えるならアドトラックがおすすめですし、コストをかけないなら自社トラックをそのまま利用できるラッピングトラックがいいでしょう。
アドトラックのご用命なら
ドリームプロジェクツにお任せ下さい!
営業担当の筒井です。
アドトラックを初めてご利用されるお客様でも、わかりやすく丁寧にご説明致します。しっかりとサポートさせて頂きますのでご安心下さい。
株式会社ドリームプロジェクツ
住所:東京都港区芝大門二丁目4番5号 芝ダイヤハイツ706号
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